4月の梨園

4月は1年のうちで2番目に忙しい時期です。花が咲き始めるともうたいへん!授粉が終わるまでは気が気ではありません。
なんと言っても、受粉が成立しないことには実がなりませんからねぇ〜。
平成20年より輸入の中国花粉を導入しました。それによって、花用の枝を残したり、加温ハウスで早く花を咲かせる作業がなくなりました。中国花粉だけでは心配なので、先端の花を摘んだものから葯を取り、花粉にしています。

花用の枝。(長十郎)
誘引せずに残しておいたものを切ります。
まだ蕾ばかりでしょう? 刈り取ってきた枝を小型の育苗ハウスに入れて加温します。
約1日経つと花が咲きます。
今度は家族総出で花をもぎます。
すべて手作業です。
ポチポチポチポチ・・・・
もぎ取った花を脱穀機のような機械にかけます。上が花・真ん中の機械・
左が用ずみの花、機械の中には葯(やく)が残ります。

 

3〜5回ぐらいふるいにかけます。
ふるいの中に残ったのは余分な花びらとか軸とか・・・
手で回す「カシトール」という機械にかけると、
葯を支えていた花糸がとれて・・・
ほぼ葯だけになります。
これを右の開葯器に入れます。
開葯器に入れて温度をかけて半日〜1日。この時間は湿度により変わってきます。 開葯器から出した物(粗花粉)
これに石松子と言う増量剤を混ぜて授粉に使います。

人工授粉
平成9年から機械による人工授粉をするようになりました。
人工授粉
花の開花状況を見ながら、天気の良い風のない日を見計らってやります。
ちなみに自然授粉は蜂などの虫によるもの。
蜂は農薬に敏感なので、花後まで殺虫剤は使いません。。
中耕除草
除草と根への酸素補給のために機械で浅く耕す。

授粉はちがう品種の花粉を使います。例えば幸水には長十郎とか豊水の花粉を授粉し、
豊水には幸水や長十郎の花粉、っい行った具合に。
そして、花の咲く順番は晩生の物が先に咲き始めます。と言うわけで、晩生の梨に後から咲く花の花粉を授粉しなくてはなりません。
この時間差が忙しさ元です。でも、機械になってからはずいぶんと楽になったようです。
以前は耳掻きの反対側のフワフワしたところ(わかるかな?)の大きいみたいなボンボンで、これまた手で一つ一つ花に
花粉を付けていました。今から考えるととても時間のかかる作業ですね。
ちなみに機械の中の赤色は”石松子”という、増量剤です。